ルーシー・リー展

20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リー(1902‐1995)。1938年以来、活動の場であったイギリスでは、同国の近代陶芸の巨匠バーナード・リーチと並び称される存在です。没後15年を経て、その評価はますます高まりつつあります。
文化が成熟した時期のウィーンに生まれたルーシーは、建築家のヨーゼフ・ホフマンや画家のコロマン・モーザーが教鞭を執ったウィーン工業美術学校に学びました。そこでろくろの面白さに魅了され、ほどなくその作品は国際的な展覧会で数々の賞を受賞し、作家としての地位を確立していきます。
モダンデザインの思潮を色濃く反映した彼女の作品のフォルムは、きわめてシンプルにして清潔、そして素材と技法に密接に結びついた動感に溢れています。近代陶芸の興隆期にイギリスへと基盤を移したルーシーのコスモポリタン的な感性と、陶芸という造形の一ジャンルの本質を切り出すことに向けた熱意は、時代や国境を越えて、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
この展覧会では、国内外の優れたコレクションから選りすぐった約250点の作品に加え、ルーシー・リーの関連資料を所蔵する英国の二つの研究機関の協力を得て、直筆ノートや手紙、写真資料も多数展示します。とくに日本初公開となる釉薬ノートは、ルーシーの制作が高い専門知識と緻密な実験に裏打ちされたものであることを示す貴重な資料です。初期ウィーン時代から円熟期に至るルーシー・リーの創作の軌跡を、豊富な資料とともにたどるこの展覧会は、没後初の本格的な回顧展となります。
展覧会名:ルーシー・リー展
会期:2010年4月28日 (水) 〜 6月21日 (月)
開館時間:10 : 00〜18 : 00(毎週金曜日は20 : 00まで)*入場は閉館の30分前まで
※4月29日(木・祝)~5月5日(水・祝)は午後7時まで(いずれも入館は閉館の30分前)
休館日:毎週火曜日・ただし5月4日(火・祝)は開館、5月6日(木)は休館
入館料:一般1,500円 大学生1,100円 高校生700円
*中学生以下無料
*障害者とその介護者1名は無料。入場の際に障害者手帳をご提示ください。
*5月3日(月・祝)、4日(火・祝)、5日(水・祝)は高校生無料観覧日。学生証をご提示ください。
会場:国立新美術館 企画展示室1E
お問合せ:ハローダイヤル 03-5777-8600

