クレイジー・ハート

━傷ついた者にしか、歌えない愛がある━
〈STORY〉
かつて一世を風靡したシンガーソングライター、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)。現在57歳の彼は、孤独なドサ回りの歌手にまで落ちぶれていた。そんなバッドとは対照的に、彼の弟子でもあったトミー・スウィート(コリン・ファレル)が、今や若手トップシンガーとして人気を博している。スランプ状態のバッドは、ウィスキーが手放せない酒浸りの毎日を過ごしていた。
ある日、バッドは地元紙の記者、ジーン・クラドック(マギー・ギレンホール)の取材を受け、娘ほど年齢の離れた彼女と打ち解ける。バッドの気分はいつになく晴れやかだった。再び取材に現われたジーンと再会し、思いがけないなりゆきで一夜を過ごしてしまう。ジーンは4歳になる息子バディと暮らすシングルマザーだった。しかし、翌朝、バッドはジーンの家に押しかけ、幼い息子バディに対して子煩悩な一面を垣間見せる。そんな彼に目を細めながらも、離婚の痛手に苦しむジーンは、関係を深めるのに躊躇するのだった。
あるライブで、バッドはトミー・スウィートの前座と聞かされ、一旦は拒絶するが、マネージャーに説得され、しぶしぶ出演に応じたのだった。リハーサル終了後、レストランでバッドのテーブルに屈託なく滑り込んだトミーは、感謝の言葉を述べた。師匠であるバッドに新曲を書いて貰うことを切望していたのだ。
ライブ前座で熱唱するバッドに飛び入りでトミーがセッションし、観衆は大盛りあがりの拍手喝采。しばらく味わうことのなかったライブの昂奮に気を良くし、バッドはジーンに長距離電話をかけ、彼女の元を訪ねると伝えた。ところがその直後、居眠り運転したバッドは車を横転させ、足首を骨折してしまう。医師から禁酒と禁煙、そして減量を命じられ、図らずもジーンの家で休養を取ることになるバッドだったが、動けない身体にギターを抱えて、新曲に取りかかる彼に、ジーンは溜め込んでいた不安をぶちまける。そんなジーンを安心させるように強く抱き締めながら、バッドは彼女への愛を囁く。
ごくありふれた日常生活を過ごし、初めて家庭の温もりに触れたバッド。そして彼は元妻との間に4歳のときから逢っていない28歳になる息子のスティーヴンに電話し、元妻の死を知る。だがスティーヴンは、会いたいと伝えるバッドに、身勝手すぎる、と冷たく言い放つだけだった。そして、バッドは自らの悲しみやジーンへの想いを募らせながら、"最高傑作"と自負する新曲をトミーへ贈った。
迷いながらもジーンはバディを連れ、ヒューストンに休暇をとって訪ねて来た。ジーンが疲れを癒す間、かいがいしくバディの世話を焼くバッド。だが、絶対にお酒を飲まないことをジーンから強く念押しされていたにもかかわらず、バットはバーでウィスキーを注文してしまう。だが、そのわずかな隙に幼いバディを見失ってしまった。そして、ジーンとバットの関係は大きな転機を迎えようとしていた・・・。

2010年6月12日(土) TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田ほかにてロードショー
〈スタッフ〉
監督・脚本・製作:スコット・クーパー
製作:T=ボーン・バーネット、ロバート・デュバル
音楽:T=ボーン・バーネット、スティーヴン・ブルトン
主題歌:ライアン・ビンガム
原作:トーマス・コッブ
〈キャスト〉
出演:ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュバル、コリン・ファレル
原題:CRAZY HEART/2009年 アメリカ/111分/シネマスコープ/全6巻/ドルビー SRD , DTS/
日本版字幕:松浦美奈
配給:20世紀フォックス映画
(C)2009 Twentieth Century Fox

